Tientos(ティエント) 4年目のflamenco

こんにちは Artista YUIです♪ 夜は虫の鳴く声が沢山聞こえてくるようになりました。聞くたびに秋が来たんだなぁ、と思います。

フラメンコのバイレ(踊り)を習い3年目の発表会で楽しみ過ぎてまったく「踊り」になっていなかったと反省したので、この年は慎重に丁寧に”習う”ということをしっかりと心に刻みながらレッスンを受けました。
課題曲はTientos(ティエント)でした。音楽ジャンルでいうTiento(ティエント)は古くからスペインにあった多様な主に鍵盤音楽の曲種で、このフラメンコのティエント(ス)とは違います。フラメンコのほうは、複数形ですね♪

ティエントの衣装。

ティエントの時はなんだか今より細いですね。。。下に書いた「イメージ」から選んだ衣装です。フラメンコのことをまだまだ知らなかったので「フラメンコで黒を着る」ことにとてもドキドキしました。やってはいけないのでは?ってwwww

クラシック音楽のティエントについてはわたし全く知りませんが、、、
フラメンコのTientos は、実はタンゴなんですよ♪

タンゴだと言ってしまうと語弊がありますね>< 
フラメンコは通常12拍子で歌われます。踊りのレッスンも日本なら はい、1,2,3、、、と数えるところ、フラメンコでは 12,1,2,3、、、、と数えるんですw 12拍なんです。
そんな中で、中南米のリズムを取り入れて人気だったと言われる Tango de Cadiz カディスのタンゴ。

タンゴと聞くと真っ先にアルゼンチンを思い浮かべる方が多いと思います。わたしもです。アルゼンチンタンゴが大好きで、ホントは日本人ではないだろうとまで言われた「藤沢嵐子」さんがわたしの心の師匠です♪ 話はそれますが、嵐子さんの歌う「ママ、恋人が欲しいの」の原詩に出てくるゴミーナとか他にもある言葉のなまり、その地方でしか使われない言葉などきっちり歌ってらっしゃるようで、現代のアルゼンチンの人でもわからない言葉があったりするようです。 とても興味深いです。
でも、南米のタンゴとは全くちがいますw

手元の辞書を引いてみると、 Tiento(男性名詞)には、“手触り””慎重さ”という意味があります。 また、腕の確かさや冴えという意味もあります。Tienta(女性名詞)には、a tientas(手探りで、あてずっぽうで)という意味があります。 
ティエントは「手探り」って意味なんだよと聞き、ゆっくり重厚なメロディとあいまって、苦しい状況、もがいている様子、、、と勝手に捉えてしまいました。
曲に乗せられた歌詞には、(当時な人気のあった歌詞をいくつかつなげて歌ったりしていたこともあったので)わたしには意味不明なものもあります。ですから、ティエントの歌詞はそんな苦しい哀しいものだけではないようです。

一応踊ってますw

ですけれども、この時のわたしは歌詞の意味を調べることもなく(カンテさんが選ぶ歌詞も不明でしたので)、重厚なメロディーとカンテさんの歌の雰囲気、そしてティエントには「手探り」という意味がるんだよと聞いただけで勝手に頭の中でイメージを膨らませて、踊ってしまったわけです><;
当時わたしが抱いたイメージは、もがき、苦しみ、逃れたいけれど逃れられない、手でなにかをつかもうとするけれど、そこには「何の手に触れるものもなく」「触れたと思ったら逃げて行ってしまい」「また求め探す」というイメージでしたww 

ま、、あたらずとも遠からずってところでしょうか。。。? まれに、こういうイメージだけで、本当の意味をわかってないのはダメだよ、というアーティストさんもいらっしゃいます。勿論それは重要なことです。でも楽しんでフラメンコを踊るなら、まずは自分の「わかろう」とする気持ちを大事にしたいですよね。
それが、、、、何年か経ったころには、めちゃくちゃこっぱずかしい思い出になろうとも♪ 失敗は成功の母ですもの。くじけない、くじけないw

今辞書だけ調べると、 辞書には「手探り」という意味は見つかりませんね。。。男性名詞には「(盲人の)杖」という意味も書いてありますから、この時イメージした人生を手探りでもがき苦しむだけでなく。。。
もしもまた踊る機会を得られたなら、きっと、こんなふうに踊りたいと思うのではと感じます。
それは、、、、

もう、二度と逢えない人への思いを断ち切れなず感傷的になっている自分を、また別の自分が憐れみそして幻滅し、自分を「なんて馬鹿なんだろう」とも思うし、恋が破れて「これでもう世界は終わりだ」とも思う。そんな先の見えない中で自分の感情がからみあう。。。でも最後には、それでも好きだったその誰かへの想いだけは「自分の中にあるひとつの真実」として確信できて、それが「支え」になってこの先(明るく)生きていけるわ! 的な。。。そんな風に踊れたらなぁ、と思います♪

そうそう、歌詞について疑問に思った人は鋭いと思います。フラメンコの歌は、いまでは大分変ったようですが、昔は「詩」をメロディに乗せて語るようなものでした。ですから、昔は人気の歌の詞などを1番めの歌、2番目の歌、というように語りましたので、日本の曲のように3番まである曲は1,2,3でドラマになっている、というような構成ではないものが多いのです。(最近は違うようです)

日本語の歌に例えるとどんな感じでしょうか。。。こんど考えてやってみようかしら;)

今回、文字ばかりでごめんなさい><近々、プロが撮ってくれた「一応踊っている」写真をアップしますね:D

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