かわいそうな動物たち 3

おはようございます 現代表現家 Artista YUIです。
泣きだしそうな曇り空ですが少し湿り気があったほうが助かります。

さて、前回のつづきです。うちのクロちゃんは成長して、一人で歩けるようになりました。徐々にあちこちと歩き回り、敷地内からはまだ出ないのですが、となりの空き地との堺にある、幅12cmくらいのブロック塀の上を歩くようになりました。

わたしは、まだ子供のクロちゃんのことが心配で、学校から帰るとすぐにクロちゃんの様子を見に、毎日家に入るまえに裏庭へ声をかけにゆくのが日課になっていました。

その日も、学校から戻ると鞄を玄関前に置き、裏庭へまわりました。ブロック塀の横を歩いてゆきます。
「クロちゃーん 元気かなー?」いつものように声をかけながら、裏庭に向かいました。
にゃーーという鳴き声が聞こえません。クロちゃんは臆病で恥ずかしがりですが、呼べば返事はしてくれます。
もしや、クロちゃん、とうとう外に出られるようになったのかな? 行動領域が広がったのかな? だったら嬉しいな。でも危ないことがあると嫌だし。。。

おかしい。呼んでも返事がないなんて。裏庭を見ても、クロちゃんの気配がありません。ゆっくりと、塀の上や、その向こうの空き地に間違って落ちてしまったのかもしれないし、と空き地も見ながら、声をかけながら確認してゆきました。
ゆっくり、ゆっくり左右を見ながら進んでゆくと、信じられないものが目にはいりました。

裏庭の角にある、さるすべりの木に、黒いものがぶらさがっていました。

あわてて近寄ると、それはクロちゃんでした。

首にはりがねが食い込み、完全にぶらさがった状態でした。

考えるより先に体が動いて、すぐにクロちゃんの首がこれ以上しまらないようにと、下からもちあげましたが、既に息絶えていて、、、ひどい有様でした。どれだけ苦しんだかわかる表情と様子。細い首に深く食い込んだはりがねの周りに血までにじんでいました。
それでも、まだクロちゃんはあたたかかったんです。

針がねを切らなきゃ、どうしよう、、手は離せないし、手を話したらクロちゃんが余計苦しむ。。そう思ったのですが、しかたなく、、クロちゃんごめんね、ごめんね、と泣きながら手を離し、家にバスタオルと鋏を取りにゆきました。

下からバスタオルでくるむようにして持ちあげて、のびきってぶらさがっていた手足をまるめてあげたところで弟が帰ってきたので、弟には見せないようにくるんで、鋏ではりがねを切ってくれるように頼みました。

「どうしたの?」と弟が聞きました。わたしは泣きながら、「罠にかけられたのよ」

死んだとはいえ、まだ子どもだったクロちゃんを地面に置くことはできませんでした。しっかり包んであるから、中は見ないで、少しだけ持っていて、と頼み、家にもどり警察に電話しました。

警察官がふたり、若い人と年配の人が来ました。亡骸をみせ、事情を話しました。

まだ、やっと散歩できるようになったばかりなんです。
家に帰るといつも裏庭で遊んでいたんです。
親猫はパトロールに出ていて、いまいないんです。
近所のもっと大きいクロ猫がこの辺でいたずらするので、間違えられたかもしれません。だから、また、こういうことが起きるかもしれません。
うちの敷地内の木に、空き地からしかけをつけたんだと思います。
塀の上をあるいていくと、きっと、ひっかかるように。

まだ、この子は塀の上を、、、数日しか、歩いていないんです、やっと、やっと歩けるようになったばかりなのに、なんでこんなことに。

おまわりさんたちは、空き地の様子も見て、空き地からしかけたんだろう、と、うちのさるすべりに残ったはりがねを見て調べながら言いました。
「ペットの殺害では、調査は出来ないのです、、、」申し訳なさそうにわたしに言います。わたしは、わかっています。器物破損にしかならないんですよね。でも明らかに悪意ある行為で、人が傷つくおそれもあると思います。と必死で訴えました。

この時、わたしは、はじめて「人を殺したい」と思いました。この、犯人を見つけ出して、同じ目に合わせてやりたい。クロちゃんが味わった苦しみを、味あわせてやりたい、と。。
すぐにこんなことは、みじんでも思ってはいけない、と改めましたが、悔しくて、悲しくて、やりきれなくて、どうしようもありませんでした。

そんなわたしを慰めるように、若い警察官は言いました。
「こんな、酷いことをする奴には、必ず罰があたりますから。絶対に、罰があたりますから。神様が赦すはずがありません」

この言葉に少し救われました。

クロちゃんを、濡れタオルで綺麗にしてやってから、バスタオルにくるんだまま、かかえてずっと、ミーちゃんの帰りを待ちました。

続きはまたいずれ・・・・

新しい帽子

こんにちは~ Artista YUI です。昨日は北風?ピープ~で今日も空気が冷たいですね。

今日は会社のお仕事を手伝いに代々木で準備をしていたら、昨日中古販売したブランドバッグが売れたので、梱包を教わることにしました。

プチプチないかな~と探していたら、ちょうどよい、持ち主不明の袋のようになった大きいプチプチがありました。

これ、使っていいのかなぁ?なんでしょうね。なんだろうね。。。

この会社の人はみんな面白くて、個性が豊かで一人一人が結構自立しています。

「なんか、かぶるようじゃないですか」なんて言われたので、かぶってみました。

全くノーメイクです

「これで突然ライブとかで出ていったらいいじゃないですか」と言われたけど、さすがにそれはないなぁ。

でも、プチプチ使って、新しい帽子を作ることにしました~ いつになるかな、楽しみにしててください。頭がぽかぽかして、いいですよ~

猫じゃ猫じゃ3

こんにちは Artista YUI です。

今月来月は新宿シャンパーニュでのライブ出演しかありません(泣)お客様に来ていただけないので、仕方ないですね(泣)

それはさておき、引っ込み思案のプリンは、相変わらず押し入れの奥に隠れています。

誰かが居間にいるときは、出てこないんです。

でも、お腹がすいてご飯のあるキッチンまで行きたいとき、にゃ~ぁぁ と言います。「どいて」です。(泣)

プリンのいる押し入れに近づくと、身構えるのがわかります。手をそっと、下から伸ばそうとすると、しゃ~ー!と威嚇してきます。

でも。。。お腹がすいてるのなら、と、焼きがつおというプリンの好きなおやつを小さくちぎり、手のひらにのせて差し出すと、フンフンと匂いを嗅いだあと、ペロペロと小さな舌で小さな欠片をなめとります。

そのままフンフンするときは、もっと食べたい、の合図なので、今度は鰹を縦に身をとり、大きい欠片を差し出します。

この子は姉猫のマシュマロと違い、ボノ吉の手下だったので、食べ方がパクり、ムシャムシャ。次々と食べ、一本は軽くタベテしまいました。そんなにお腹がすいているなら、食べに行けばいいのになぁ。。そんなに怖いのかなぁ(泣)

彼女がムシャムシャ食べるとき、必ず最後にはわたしの指を鰹と間違えるのか、ガブりと噛みます(笑)

早く、仲良くなれるといいなぁ。。。

かわいそうな動物たち2

こんにちは Artista YUIです。前の投稿から日にちがたちましたが、続きです。

昨日は冬が戻った寒い日でした。まるであの日のようです。。

ミーちゃんのもとに一匹だけ残った黒猫に見えるサバトラのクロちゃんは、女の子でした。とてもシャイだけれど、ミーちゃんからいろんな教育をうけ、狩りも木登りも上手のようでした。

クロちゃんはすくすく育ち、裏庭だけの行動範囲から、庭横の木ノ上まで、木登り訓練に使った木ノ上までオッケーが出たようでした。

それでも未だ、木ノ上から隣の少し高くなっている空き地へ降りることや、反対側の塀の上などは禁止されているようでした。

ミーちゃんは、とても愛情深い母猫であり、また、近所のパトロール猫でもありました。雌のわりに行動範囲が広く、よそ者を容易に入れさせません。

それからしばらくしてクロちゃんは仔猫ながらも雄なら旅だっていいくらいになりました。反対側の塀の上に登れるようになったのです!ここに登れるということは、その向こうの空き地に降りられる、低い土地から塀の上にジャンプできる力がついた、という証です。

相変わらずなついてはくれませんが、毎日様子を見て、まるで子供が立って歩けるようになったような感激を覚えました。

まだ、塀の上は少しずつゆっくりしか歩けませんが、とっても嬉しくて、それと同時に怪我をしないかとか、不安にも思いました。なので、学校から帰ると必ず裏庭を覗きに行き、確認するのが日課になっていました。

ただいま、クロちゃんはいるかな~?裏庭を見渡すと、塀の上にちょこん。少し歩いて庭に飛び降り。。なくて、庭の角に生えているさるすべりの木をつたって降りてきます。さるすべりは、裏庭の角に植えられ、塀から空き地に少し枝を出していました。

そうか。クロちゃんは、まだこの塀の高さは、飛び降りられないんだね。もしかして登るときも木をつたってるのかな?塀の上では向こうの空き地に落ちないように気を付けてね。。。そんな会話をしました。

そんな確認が出来てから三日目です。いつものように帰ると、クロちゃんの姿がありません。ミーちゃんはいつものようにパトロールのようです。裏庭を見回しても、姿がありません。まさか、塀の向こうに?と塀の上や空き地を見ても姿が見えません。クロちゃーんと呼んでも、何も、ガサゴソする音さえ聞こえないのです。

最近、庭には本当にクロい、若い猫がよく、この塀を歩き、近所を徘徊することがありました。野良猫のようで、庭の植木を荒らしたりしているようでした。もしかして、その子に喧嘩を売られて遠くへ逃げて帰ってこれなくなったのでは。。。と心配しました。。。

この日、思い出すのがつらい状況でこのクロちゃんとお別れをすることになったのですが、

続きはまた、、、

みなさん、風邪など召されませんよう。。

かわいそうな動物たち 1

こんにちは Artista YUIです。前の投稿からずいぶん日がたってしまいましたTT

今日は寒い日です。この時期のこういう気候になると思いだすことがあります。

高校生のころ、庭にあそびに来ていた三毛猫、うちで餌をやっていました。とても賢い子で、雌ながら近所のボスになって、最後はうちの2階のベランダで眠るように息を引き取りました。

ミーちゃんと呼んでいました。この子は、あるとき4匹の仔を産みました。三毛が2匹、キジトラが1匹、黒に見えるサバトラが1匹です。

仔猫タチハ、ミーちゃんの教育をうけ、ちゃんと「猫」として生きられるよう、必要なことを見につけてから、あちこちにもらわれてゆきました。三毛2匹はすぐに貰い手が決まりました。知り合いのおうちへ迎えられました。キジトラは体が小さかったけれど、いつも来る八百屋さんにもらわれてゆきました。八百屋さんは来るたびにこんなに大きくなったよ、かわいいんだよとその後の話を聞かせてくれました。

猫は仔がみんないなくなると探し回るけれど、1匹づつならわからないなどという話をする人がいますが、そんなことはありません。仔がもらわれてゆきいなくなるたびに、ミーちゃんは大きな声で鳴きつづけました。その鳴き方は、遠くへ響くような、そして長い鳴き方で、普段は聞かないものです。

呼んでいるのだな、、、と毎回涙が出ました。そして、ミーちゃんに、別のおうちで元気に育っているからね、ごめんね、でもここではみんなの世話は出来ないの。ミーちゃんは世話なんかいらない、って言うだろうけれど、そういうわけにはいかないんだって。みんなで暮らせればいいのにね。。。ごめんね、でもみんな元気だから、心配しないで。
そう言い聞かせるしかありませんでした。

ミーちゃんは、毎回、毎回、2日くらい鳴いて呼んで探していました。

4匹目に生まれた黒い子は、体も小さく臆病で、親のミーちゃんと一緒に、外で飼うことにしました。

黒い仔は、クロと呼びました。クロはメスでした。ミーちゃんについて、一番「猫の生きる術」を学びました。
そのためか、臆病のためか、人にはあまりなつきません。ミーちゃんのように鳴いて近づいてくることはありませんでした、、、、それでも、ご飯のときは嬉しそうに飛んできました。

ある日、突然、とても、、、思い出すのがつらい状況でこのクロちゃんとお別れをすることになったのです。。。

続きはまた、、、

みなさん、風邪など召されませんよう