シャンソンの訳詞

ヤッホー 現代表現家 Artista YUIです。

今日は御天気で気持ちもハッピーです。今日は、日頃うたっているシャンソンの訳詞についてちらりと書いてみたいと思います。

そもそも、シャンソンって何?ってとこだと思うのですが、単純に、「歌」です。フランス語で chanson (シャンソん)。
1960年くらいまでに日本に伝わったフランスの「大衆曲」を日本ではシャンソンと呼ぶことが多くて、それらの多くの曲に日本人が詩をつけています。

歌い手さんの中には、原語で歌う人ももちろんいます。あるとき、カンテの先生から尋ねられ、「シャンソンを歌っています」と答えたら、「フランス語できるの?」と聞かれ「いえ、日本語の詩で歌っています」と答えたら、「それじゃシャンソンじゃないじゃない」と言われたことがありました。

日本でいうシャンソン、と、本来のフランス語のシャンソン、では意味が違うのです。
ですから、原語で歌わなければシャンソンじゃない、というのは大間違いです。

ただ、わかりにくいため、わたしはこのシャンソンを「日本シャンソン」と勝手に名前をつけて呼んでいます。日本語シャンソンとしないわけは、後日覚えていたら話しますね^^

フランスのシャンソン(楽曲)の中でも、古いもの、新しいもの、外国からはいったもの、さまざまです。ミッシェル・ポルナレフの歌う歌などは、もろアメリカのポップスの影響を受けているので、フランスでは”シャンソン”ですが、日本では区別して”フレンチ・ポップス”と呼んだりします。

新春のわたし。

フレンチ・ポップスなんてジャンルは、もとにはありませんが、日本での区別です。わたしの大好きなフランソワーズ・アルディはフレンチ・ポップスですね^^

わたしも、未熟ながらアルディの「Comment te dire adieu(さよならを教えて)」を訳してます^^

日本に民謡、演歌、ポップス、童謡など分類があるように、フランスでも主にその曲の訴える事柄から、シャンソン・ド・サンチメンタル(感傷的な歌)とか、シャンソン・ド・ファンタジスト(動きのある歌)などという分け方があります。これは学問上の仕分けでしょうかね。。?
以前、YUIさんは シャソン・ド・レアリスト(リアリスティックなシャンソン) ”なんだね、と言われたことがあります。そうなのかな? 

古い歌では、わたしの歌う範囲では1920年ごろでしょうか。大好きな Lucienne Delyle (リュシエンヌ・ドリール)が生まれたのが1910年ごろ。15歳で歌ったとしても1925年くらいですもんね。

日本シャンソンの中でも古い歌には、古き良き日本の言葉で書かれた詩も沢山あります。

Romance(ロマンス)(ジュリエット・グレコの歌うもの、youtubeより)

ロマンス(高 英男さんが歌うもの)

日本で高 英男(こう・ひでお)さんが歌われたこの歌の詩は、中原淳一さんです。
♪友よ 聞きたまえ この愛の歌
永久の幸せを奏でる歌を
パリ 君こそわが心の友よ
喜びも憂いも 君とともに

いまどき、友よ聞きたまえ なんて口語で使う人はめったにいないと思いますが、日本シャンソンでは、あたりまえのように使われます。日本の古い歌は、そうそう歌われないでしょう?日本シャンソンは毎日どこかで歌われているのです^^ 

そう考えて書くのって、たぶん私が初めてじゃないかな。シャンソンを聞いて、ふるきよき日本語に触れる^^ ってこと、、、 

面白いですよ~ シャンソンを聞きに行きたいな、と思ったら、都内にはシャンソニエと呼ばれるお店が沢山あります。できればわたしの出演している老舗、新宿にあるシャンパーニュにいらしていただきたいですが^^

他にも「古い言葉」をつかった歌詞がいっぱいありますので(シャンソンにも限りませんが)少しずつ(思いついたときに)ご紹介してゆきまーす^0^/