古(ふる)ミュージックステーショナリー今日 18日(月曜日)のLPは

おはようございます 現代表現家 Artista YUIです。
昨日の日曜日はうっかりのんびりしすぎて、ブログを書き忘れちゃいました。
お引越しの準備で忙しい、と言い訳しておきます^-^

さて、古ミュージックステーショナリーというわけのわからないタイトルを作り出してお届けしているカセットテープ音楽(それもわたしの好きなものだけ)ですが、今日はこれデス^¥^じゃじゃーん

Ride on Time^^

山下達郎、そう、前回のブログにでてきた竹内まりあさんの旦那さんですね。

杉真理のクリアーかつ繊細な声は大好きですが、山下達郎のクリアでハイな声は当時はあまり好きじゃありませんでした。どこか機械的で、情感が感じられなかったからです。好きじゃない変わりに、すごいなと思ったものです。人の声じゃないみたいな。あくまで、音楽そのものじゃなくて、声の音質の話しです。。。。が、山下達郎ふぁんの方、ごめんなさい。

杉真理と比べることも変なのですが、杉真理がしっとりさのあるドライフルーツだとするなら、山下達郎は飴細工の繊細なやつでしょうか。どちらも透明感があるのですが、杉真理はカラフルで自然の色のクリア、しっとり感がある感じ。山下達郎はクリアクリアなんだけれど、パリッと壊れてしまいそうな音色。
・・・まァ、そう感じるのはわたしだけかもしれませんが、、、

じゃぁ今では好きなのかというと、声の音質はすごいなとは思っても、好きではありません。でも、曲は嫌いじゃありません。

山下達郎野Ride on Time のクリアで繊細なイメージからビビッときて描いたイラスト。
この頃、こんな肌の色の白いはかなげな女性を描いたのは初めてでした。

Ride on Timeというアルバムが好きな訳は、この中にある「夏への扉」というただ1曲のためなのです。山下達郎の曲で好きなのは、このRide on Timeと夏への扉だけと言っても過言ではありません。再び、山下達郎ファンの方、ごめんなさい。

夏への扉は、その当時私が大好きだった本のタイトル。実はわたしはSFが大好きで、しかもこの頃のもの、それ以前のものが大好きなので、だからスチームパンク好きなのですwwww

この作品ではピートという猫が出てきます。わたしにとってはこの猫が主人公といってもいいくらい^^ ピートは冬が来るたび、家中の扉をあけてくれと飼い主のダンにねだって鳴きます。かわいい^^ ピートは、扉のどれかに、夏へ続く扉があると信じて疑わないのです。

当時まだ中学生だった私は、1回目は冬の寒いのはいやだよね、夏への扉があったらいいよね、って素直に思いましたw 2回目はここでいう冬っていうのは、悲しみや苦しみや人生の辛い時期のこと。夏は開放的。その辛いことや悲しいことから解放される、その解放への扉なのね!と勝手に思っていました。 3回目に読んだときはもう20歳近かったかな。あぁ、ピートは少年、男性が少年のまま大人になるその「精神」の表れなのかもしれない、と思いました。

今でも、男性っていう種別の生き物は、子供のころの精神を持ち続けたまま、肉体が大人になると思っています。それなりの知恵を身につけても、脂肪を身につけても、気持の根幹は少年のように冒険にワクワクしている。だから無謀なこともするし、女性に母性を求めたりするのではないのかな。。?

この飼い主、主人公でもあるダンは、親友に裏切られ、恋人にも裏切られ、失意のまま当時流行っていた冷凍睡眠にピートと一緒にはいろうとするが、そこで、、、
続きは本を読んでね^^
でも、この結末に、重要な2つのことが書かれています。1つは、タイムマシンのこと。そしてもう1つは、そんな結末になっても、ピートは夏への扉を探し続けていて、それを飼い主のダンは「正しい」と思っていること。

この夏への扉に夢中だったわたしは、本棚のいつでも読める場所に置いておきました。それを兄が偶然みつけて、「え! 夏への扉?」
わたしがこの頃聞いた音楽は兄の部屋からいつも流れていたものが多かったのですが(違うものをあげるとすれば、チャーの逆光線wwwwなど)、なぜこの本に兄が驚くのかわかりませんでした。

そして、気付くとわたしの本棚から「夏への扉」(ロバート・ハインライン著)が消えていたのでした。。。。。

本がなくなっていることに気付いたわたしは、まさか、本そのものがタイムトラベル?と思いもしましたが、兄の部屋へこっそりしのびこみ、発見www こっそり取り戻したのでした。

兄はRide on Time(アルバム)の夏への扉の意味がいまひとつ解らなかったようなのです。
「ひとつでも信じてることさえあれば 扉はきっとみつかるさ」で始まるこの曲。ロバートハインラインの「夏への扉」へのオマージュだったのでしょう。そのままの内容のような曲です^^

今でもSFの第一位に選ばれる「夏への扉」の舞台は1970年。当時の金未来でした。この小説の中で未来にダンが目覚めるのが、2000年です。わたしたちの住む世界では、もう過去になってしまいましたね~
それでも、近未来は近未来、読むときは1970年に引き戻されます。そう、古いカセットテープを聞くと、いえいえ、カセットテープじゃなくても、昔聞いた音楽を聞くと、その頃に引き戻されるように。

これがわたしたちの、時間旅行かも知れませんね^^

余談ですが、冬が来る、で思い出しました。「冬が来る前に」大好きな曲です^^
「坂の細い道を夏の雨にうたれ・・・・冬が来る前にもう一度あの人とめぐりあいたい」
やはり、夏と冬ですねw